2008-04-28

『SEMIKO』について

本番を無事に終えることができ、早1週間が経ちました

お忙しい中、お足元の悪い中、たくさんの方々にお越し頂き本当にありがとうございました

そして、公演をするにあたって、たくさんのご支援、ご協力、ご意見、アドバイス、愛を頂き

本当にありがとうございました

舞台は、決して関係者だけではできません。

あらゆるたくさんの方々のお気持ちが集まって成功できるものだと思っています。

たくさんの愛に心より感謝いたします


さて、今回もまた『SEMIKO』について語りたいと思います

今回、何故この日記を書くのに、1週間もかかったのか・・・
それは、この作品があまりにも難解中の難解で、正直舞台が終わった今でも
たくさんの想いがどんどん生まれてくるからです
簡単に言うと、今回の舞台は「劇中劇中劇中劇」でした。

ね、簡単でしょ(笑)


まず、今回のタイトルにもなっている『SEMIKO』とは、実在する女探偵山崎世美子さんのことです。

この山崎世美子さんの元で探偵を目指して働きたくて、
オーディションを受けに集まった8人を中心にお話が始まります。

最初は、なぜか真っ暗。
しかも、舞台上の8人は目隠しをつけられています。

そこへ乱入してくる謎のホームレスは、
この場所で、3年前に映画の撮影で照明係のミスで照明が落ち、役者が亡くなったと話します。

意味も分からず、ただいつ始まるかわからないオーディションを待ち続ける8人。

そこに、山崎世美子さんが登場。
しかも、そこに再び現れたホームレスは、3年前のその映画のタイトルは「SEMIKO」だったと告げてにげてゆきます・・・

すると、突然豹変する6人、突然何かに獲りつかれた様に豹変し、
世美子さんを攻め立て、追い詰め始めます。

しかし、ここで一転
最初は、オーディションを受けに集まったと思われた8人が、
実は実際に受けているのは2人だけで、
あとの6人はオーディションの為に雇われた役者だったのです
しかも、実は前に登場の世美子さんは偽物で
そのうちの一人が、世美子さん本人だった

これが1つめの「劇中劇」です。

しかし、なぜかまたもやその役者達は、突然何かに獲りつかれた様に豹変し、
世美子さんを攻め立て、追い詰め、ナイフを突きつけます。

当然の展開についていけず、呆然とするオーディションの2人を取り残し、
そこに一人の男が・・・

その男は、世美子さんを調べる為に雇われた探偵で、
何か頭上怯えながらも調べ発覚して事を伝え、隠されていた山崎世美子の「善」が証明されるのです。


そして、舞台は和気あいあいと話す最初の8人の姿が・・
実は、この8人全員が役者で、3年前に中止となった映画を撮る為に集められた出演者たっだのです
これが、「劇中劇中劇

そこには、助監督・役者9人、そこへ激励にきた山崎世美子さん、
そして、誰とも会話することなく佇む男が一人・・・

そして、最初の位置につき目隠しをして撮影が始まるのを待つ役者達。
そこに佇む男。

そして、明るくなった舞台には、倒れこんだ男。
横に転がった照明の灯体。

その横で、泣き崩れるホームレスの姿があったとさ・・・



というお話でした
今回の脚本家伊藤和重さんのサブタイトルは、『拝啓デビット・リンチ様』と仰ってました。
まさに、デビットリンチワールドを思わせる難解ファンタジー

しかも、演出でもある和さんは、お話に矛盾が生じない限り、本についての解説はほとんどありません。
「役者の想像力と読解力で、各自ゴールを見つけ出せ」といおう形です。

しかも、一見ファンタジーに思えるこの作品も、必ず1本の線があり、ゴールが存在します。
IN EASY MOTION,の稽古は、常に役者VS本(伊藤和重)との戦いなんです


今回は、役者一同この本に相当悩まされました
本当にさりげない言葉や動き、あえて発せられない言葉さえ意味を持ち、
そこにいかに引っかかって、立ち止まれるか・・その繰り返しでした。


今回のこの作品で、今後の松本ちえの課題もかなり浮き彫りになり、
これがまた成長に繋がっていくように頑張っていきたいと思います。

どこまでが現実で、どこまでが非現実か・・・という固定観念を越えていた和さんの天才さに
今回も完敗でした


あれ?ということは、もうひとつの「劇中劇中劇中劇」は・・・


皆様、本当にありがとうございました!!!!!

theme : 演劇・劇団
genre : 学問・文化・芸術

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